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bobourata

脚本の勉強をしています。見た作品の事とか考えてる事を書くと思います。始めたばかりです

「I'm flying, Jack !」凧

作品をつくる時(自分が何かを表現する時)、どんなに隠しても私っぽさが滲み出てしまうし、かっこつけて背伸びするとよく自滅してしまうのが、ここ数年の私の悩みでした。
 
何をしても私らしさが出てしまい、かっこつけると全てが裏目に出てしまうのは昔からです。
小学1年生の時の話。私が通っていた小学校では、冬休み自作で和紙と竹ひごを使って凧を作るという伝統の宿題があって、年明けにみんなで河川敷まで行って凧揚げ大会をするという恒例行事がありました(しかし、私が5年生の頃だったかな、凧名人の異名を持つ地元のおじさんが亡くなってしまって、伝統の凧揚げ大会はあっさりなくなってしまいました。名人の偉大さを肌で感じた記憶です)。私は、初めての凧揚げ大会ということで、目立つ凧にしたいと思って、めちゃくちゃ張り切って凧にクレヨンで絵を描きました。人物画。タイタニックで「I'm flying, Jack !」って言ってる時の名シーンを描き上げたんです。周りはきっとピカチュウとかしか描いてこないだろうから、凧揚げしたらすごく空に映えるだろうな〜!ってワクワクしながら描きました。
なのに、描き上げた途端、両親に「凧にタイタニックの絵を描くなんて、ギャグセン高いな!」ってめっちゃ笑われて、学校の先生たちからも笑われて、友達からは、そもそもタイタニックを知らない子ばかりなので何を描いてるのか気づいてもらえないという散散な目にあいました。みんなに合わせてミュウツーとか描いとけばもっと楽しめたかもしれないのに、「目立ちたい」ってちょっと見栄を張ったために、悔しい思いをしてしまいました。
 
でも、これ、今振り返るととてもいい思い出です。タイタニックショックが大きすぎた私は、それ以降、凧には驚くほど無難なものしか描かなくなったのですが、そのせいで何を描いたか全く思い出せません。
 
悩みではあるけど、自分の書いたものに私っぽさが滲み出てしまうことを、最近やっと肯定できるようになりました。背伸びして自滅することがあってもいいじゃんって思えるようになったのも最近のことです。こういう発想の転換ができるようになったのは、今の自分と、小学1年生の時の自分の合わせ技です、多分。
見栄を張るのも時には大事、自分らしさを隠すのはやめよう、と「I'm flying, Jack !」凧を思い出すたびに肝に銘じます。