bobourata

脚本の勉強をしています。見た作品の事とか考えてる事を書くと思います。始めたばかりです

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』という映画を見ました。

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売れない歌手のある1週間を描いた作品です。
主人公が色んな人に会い色んなところを彷徨うのですが、何をやってもうまくいかないまま終わって、主人公も特に成長しないまま映画は終わってしまいます。
 
なのに何ともいえない余韻が残る映画でした。
 
この作品で、いちばん目をひくのは猫です。
猫映画と言ってもいいぐらい、猫がいい仕事をしています。
最初は、主人公の負け犬っぷりを表現するために登場したキャラクターなのかな?と思ったのですが、話が進むうちに、そうではないことがわかりました。
 
画の中に猫が登場しているのにはどんな意味があるのか、場面ごとにその意味も変わっている気がして、このシーンの猫にはどういう意味が込められてるんだ?と想像しながら猫とそれに振り回される主人公を見るのがとても楽しかったです。しかも猫の解釈は、鑑賞後も時間が経つにつれてどんどん変わっています。
 
答えを探してこの映画に関する情報を色々探したら、この映画の中での猫の役割は、どうやら最後に明かされる“猫の名前”に集約されているらしいので、今は、その猫の名前の由来にまつわる情報を集めるのに夢中になっています。
 
知的好奇心が刺激されるとてもいい映画でした。
 
猫以外にも魅力はいっぱいあって、映像もきれいだし、登場人物もみんなどこかクズ感漂うけどかわいくて、そして何より音楽がとっても素敵な映画でした。
主人公を演じているオスカー・アイザックは、『エクス・マキナ』の怪しげな社長役をやっていた時もすごくいいなと思いましたが、この作品でのひたすらにダメ男な感じも最高に良かったです。歌も上手すぎでした。いつまでも聴いていたい声でした。キャリー・マリガンも素敵でした。
 
夜眠れなくて、気楽に見れる映画ないかな〜と思った時に、何気なく見てみたらグイグイ引き込まれた映画でした。感情を激しく揺さぶられたり視覚的な刺激が得られたりするようなドラマチックさはない地味な作品ですが、穏やかな気持ちでのんびり見れて、いい音楽もたくさん聴けるので、疲れた時に見るといいかもしれないです。いい感じで元気になると思います(あくまで個人の感想です)。

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