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bobourata

脚本の勉強をしています。見た作品の事とか考えてる事を書くと思います。始めたばかりです

映画の感想じゃなくて、映画見た時の思い出話

昨日は、ずっと前から一緒に映画を見に行く約束をしていた子にドタキャンくらって、悲しい気分で1日を過ごしました。やっぱり映画館にはひとりで行くに限る、と強がりながらも、たまには誰かと一緒に映画を見た後あーでもないこーでもない言いながらご飯に行きたかったなと変な孤独に襲われて、でも、欲張って人を誘った私のせいだ、自業自得だ、と言い聞かせながら、気持ちを切り替えました。
 
昔、友人に「映画館に一人でよく行く」って話したら、すごく驚かれたことがありました。私は、一人で行くことの方が圧倒的に多いし、ひとりで見に来てるお客さんもいっぱい見てきたから、驚かれることに驚いたのですが、友人に「寂しくないの?」と質問されて、一瞬たじろいでしまいました。映画を見に行く時に寂しいっていう感情を抱いたことがないって、その時は答えたんですけど、そうじゃない時もたまーにあったからです。
 
 
映画館に初めてひとりで行った時のこと
 
私はよく覚えていて、高校1年生の秋頃に、『フラガール』を見に行ったのがデビューでした。場所は、実家のそばにあるキネマ館っていう小さなミニシアターでした。その時客は私一人しかいなくて、貸切状態でど真ん中で見ました。
フラガール』のわりと最初のほうに、主人公の親友が引っ越しのために町を離れることになって、みんなでお別れをするシーンがあったのですが、あのシーンで自分でも引くほど泣きました。いい終わり方をする映画だったので、感動して、ひとりでシクシク泣きながら家まで帰りました。
 
実は、『フラガール』を見に行く約1週間前、クラスの同級生が突然亡くなるという出来事があったんです。
死んだ同級生のことは今でもしょっちゅう思い出しては色んなことを考えます。今生きてたら何してたんだろう、幽霊として生きてたりして、とかいろいろ。死んだ友達のお父さんお母さんの泣き叫ぶ声は今も耳に焼き付いているし、命の儚さに絶望感も抱きました。生きるってなんなのか、死ぬってなんなのか、なんのために生きていくのか、いろんなことが分からなくなりました。それは今もずっと考えている問題なんですけどね。
お葬式が終わるまでは友達の棺に入れる手紙や写真アルバムを準備したり、友達が好きだった漫画を買ってきたりして、気が張ってたんですけど、お葬式が終わった途端、何も手につかず、何も考えられなくなってしまって、何日もぼーっと過ごす日が続きました。クラスメイトのほとんどが同じような状態に陥ったようで、学級閉鎖されてしまいました。
 
家の中にずっといてもよくないと、お母さんに本でも買ってくればとお金をもらったかなんかして無理やり外に出されて、本屋に行ったけど読みたいものがなくて、本屋のそばにあったキネマ館に寄ってみたら、ちょうど映画の上映が始まる直前だったので、飛び込んで、何も考えずに『フラガール』を見始めました。
 
見終わった後の気持ちは、今も言葉で簡単に説明できないですが、あの時あのタイミングであの映画を見れて本当に良かった、と思える時間を過ごせました。
 
町を離れる主人公の親友の中に、私の亡くなった友達が見えたんですよね。あれは本当に忘れられない映画体験でした。主人公の親友は女の子、私の友達は男の子なんですけどね(笑)。性別の垣根を越えてました。
 
友達が亡くなって、もう10年も経ってしまいました。元気かなぁ
 
 
映画って、見た時の思い出も含めて記憶に刻まれることってありますよね。
 
ひとりで見るのも大好きだけど、すごくいい映画に出会えた時は、そういう記憶の中に、自分以外の誰かがもうひとりいたら、たぶんもっと素敵な思い出になるんだと思います。
友達と再会できた気がしたフラガールを見た時のことを思い出すたびにそう感じます。(ちょっと意味違うけど)
 
何を書きたいのかわからなくなってしまいましたが、映画を見るって体験でもあるから、誰かと見るにしてもひとりで見るにしても、一回一回を大切に体験したいなと思います。
 
 
ひとりで映画館に行き始めた自分の歴史を振り返っていたら、いろいろ思い出してしんみりしてしまいました。
でもこの話、なかなか人にできるものじゃないので、言葉に残せてよかったです。リアルな知り合いにも話したことがない思い出話なので尚更。
 
記憶に残っている映画体験、人の話も聞いてみたくなりました。昔、お父さんの話とかは聞いたことあるのですが、映画の感想の話はしても、映画を見た時の思い出話ってあまりしないですよね。今度映画好きの人に会ったら話聞いてみよう